藤本壮介

queple2006-05-27

東京大学工学部建築学科卒業。

1996年、地元北海道に処女作である聖台病院作業療法棟が竣工。

2000年、藤本壮介建築設計事務所設立。

同年、青森県立美術館設計コンペに参加、青木淳に次ぎ優秀賞を獲得。
「僕は弱い建築を作りたい」という言葉は、伊東豊雄をはじめとする審査員一同に強烈な印象を与えた。



藤本が“弱い建築”を提唱しているのはよく知られているが、その他にも“部分の建築”など独特の言い回しで自身の考えを提唱している。
彼はその後に自身が述べたことをまるで模索するかのように設計というプロセスで半ば実験的に実行に移すという、現代では数少ないスタイルを持つ若手建築家の一人。



JIA新人賞受賞(伊達の援護寮、2004)、安中環境アートフォーラム国際設計競技最優秀賞(2003)、SDレビュー入選。







建築家は職業上常に厳格な雰囲気を持っているというイメージとは裏腹に、藤本さんはとても穏やかで建築を心から楽しんでやっているという印象を受けました。

彼の建築には強い軸というものがなく、どこか不安定そうな印象も受けながらも、機能的には不自由なく働き、人間の行動を規制することなく“遊び”を無限大に見出すことができる空間を作り出しているような感じを覚えました。

それと同時に彼との出会いは建築ってこんなに面白いんだ、面白くやっていいんだという自分にとって新たな考えを見出す貴重な機会でもありました。


独特の緩いスタンスで建築を楽しみながらも、常に新たなスタイルを探求している彼の今後の活躍が楽しみです。